WordProの特徴

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 まず、WordProは、Wordと同じように、英文ワープロソフトの日本語版です。少なくとも一太郎やワープロ専用機とは違った操作感覚が必要です。一太郎は、和文タイプのように白い紙に活字で文字を置いていく感覚がありますが、WordProやWordは、見出しの種類を設定して、体系的に文書を作っていくのに適しています。
 Wordはその進化の過程で、一太郎ユーザーを取り入れるために、一太郎化してきました。逆に取られたユーザーを取り返すために一太郎もWord化してきました。その隙間を縫って、WordProは独自の使いやすさを求めてきたといってもいいでしょう。
 Windows3.1時代はLotus AmiPro(アミプロ)というかわいい名前でした。Windows95が登場した翌年にLotus WordPro96として発売が開始されました。実際にはアミプロの32ビット化ではなく、新たに設計し直したもののようです。
 個人ユーザーは、一太郎7の失敗などでMicrosoft Wordへ流れていきましたが、雑誌でもWordProへの注目はありませんでした。それでもLotusNotesを導入している企業でのシェアはあり、Word、一太郎に次ぐシェア3位の座にはありました。
 機能的には初期バージョンで十分な機能を備えていたので、その後のバージョンアップも「新機能」という面では話題に欠けていたのかもしれません。それでも最初のバージョンにあった不安定さはWordPro2001ではほぼ解消されています。安定性の向上は雑誌等では語られることはありませんので、今では安価なオフィスソフトを構成する一つソフトとなってしまいました。
 しかし、WordProは今でも魅力的なワープロソフトです。体系的に文書を作るなら、3つのワープロソフトの中ではもっとも速く作成することができます。もともと軽快なソフトだったので、今のハードウェアでは超軽快なソフトです。
 また、文系ワープロの一太郎に対して、WordProは理系のワープロと称されます。これは日本語入力のことではなく、操作体系についてのことだと思います。たぶん文系の人やお役所仕事をする人は、一太郎が使いやすいと思います。
 一太郎の代わりはできませんが、Wordよりはよっぽど使いやすいと思います。...というより、Wordを使いやすいと思って使っている人は少数派ですね。

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