テキストエディタとは、テキストを編集するソフトのことです。文字の装飾機能がないものが多いのですが、マックなどではリッチテキストの編集が可能で、ワープロソフトの境目は曖昧です。一般的には、ワープロソフトより軽快で、長文入力が可能です。検索・置換機能が充実していますが、これもワープロソフトにも備わっています。正規表現など高度な検索機能があることがテキストエディタの特徴ともいえるかもしれません。
フリーズすることなく安定して動作するのと、軽快な動作のため、ワープロの下書きとして使ったり、様々な文字コードに対応していることから、システムが使用しているファイルを編集するのにも使います。コンピュータが速くなり、ワープロソフトの起動にストレスを感じなくなった現在でも、やはりテキストエディタは手放せません。
例えば、ワープロソフトで、別の文書に文字列を貼り付けたいとき、貼り付け前の書式がそのまま貼り付け後の文書に適用されてしまいます。ブラウザからの貼り付けでも同様のことがおきます。ワープロソフトで形式を指定して貼り付けをおこなえば、書式がクリアさせて貼り付けが可能ですが、エディタを起動しておいて、エディタを経由させることでも書式をクリアさせることができます。エディタに貼り付け、そのまま「すべて選択」→「コピー」とするだけなので、ショートカットキーで操作することができます。
あるいは、ブラウザで掲示板やブログに書き込むときも、エディタで下書きをしておけば、誤って入力した文字列を消してしまうこともありません。ブラウザでは、編集途中でも警告なしに閉じることができるし、正常に書き込みができなかったときに入力した文字列が消えてしまいます。エディタでは、閉じるときに未保存は警告が出るので、安心して編集が可能ではないかと思います。
ただし、ワープロの下書きという点では、必ずしも使いやすいとはいえません。現在のワープロソフトは、見出しやインデントの自動処理が可能で、あとから書式を設定していくより、入力しながら書式を設定していく方が便利な場合もあるからです。特にWindowsは明朝体とゴシック体の区別が画面上ではわかりづらいので、印刷してからチェックする手間が増えてしまいます。ワープロにはワープロの使い方があると思います。
表計算(エクセル)との連携も便利です。表計算ソフトで範囲指定後にコピーすると、エディタ側ではタブ区切りの文字列として貼り付けられます。このことを利用して、セルの一括分割や結合も置換機能で一括処理が可能です。工夫次第で、数式に頼らず表計算ソフトを拡張することができます。