「Dドライブはもう不要!」と判断したソニーの論理:日経パソコンオンライン
大半のソフトウエアは、1ドライブの構成を想定して作られています。Dドライブなど、別のドライブをデータ用にする場合は、ユーザーが自分の意志を持って保存場所を変更、管理しなくてはなりません。
しばらく新品のメーカー品を購入していないので、多くのメーカーが未だにDドライブを用意していること自体知りませんでした。一つのハードディスクをCとDに分断することで、ディスク使用領域を効率よく活用できないのではないかと思うのです。そんな理由で、過去にCとDにパーテイションが分けられていた場合、一度フォーマットし、一つのハードディスクは一つのパーテイションにして使用していました。
日経の記事がDドライブの活用を訴えてきたのは記事で知っていました。上記の記事でDドライブ廃止を「時代に逆行」と書かれていますが、CとDに分割することの方がOSが不安定であったころの過去の知恵ではないかと思います。ソニーの判断は納得するものです。
初心者はデフォルトのまま使用しようとします。すると保存先はCドライブのマイドキュメントになります。Windows2000以降は、Documents and Settingsフォルダの中のログイン名の下にMy Documentsがあり、結構深いところに保存されています。Cドライブのルートから探し出せない人がいるような場所に保存されている方が問題だと思います。そして、Dドライブの存在を知らないまま、ハードディスクの容量の限界が来たと外付けのハードディスクを購入を考える人もいるくらいです。それならばCとDに分割しない方が親切でしょう。
OSの信頼性が分割の理由であるなら、ハードディスクのハードウェアのトラブルにはどうするかという問題もあります。ハードディスクが物理的に壊れてしまった場合、Dドライブも消えてしまいます。その場合、Cドライブだけ使用不可になるケースは、それほどないのではないでしょうか。OSが起動しない場合は、物理的に障害があるケースがほとんどのような気がします。それであれば、物理的に違うハードディスクや他のストレージによるDドライブを用意してデータを保存する方が安心です。
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