仕事でワープロを使うときやインターネットをブラウズするとき、縦長の画面のほうが便利そうに思うことがあります。印刷する書類はA4縦置きの横書きで、印刷プレビューをすると小さくなって字が読めないけど、縦長だったら通常の画面でもほとんどの部分を表示させておけそうです。エクセルだって、横に長いシートより、縦に長いシートのほうが多いはず。また、ブラウズ時も横に長いサイトは皆無。大抵800ドットにおさまるようにサイトを作るので、必然的に縦に長く作られています。その表示できる量が多ければ、スクロールする手間も省けると思います。
ディスプレイの解像度が上がっても、縦と横の比率は同じ。確かに表示できる情報量は増えました。でも、結局横に無駄なスペースができただけ。そのスペースをサイドバーとして使うソフトが増えたくらいです。上にはツールバーがあるのですから、横への進出は明らかに本末転倒と感じています。
しかし、縦長ディスプレイがないわけではありません。たしかに縦置きのほうを主にした商品はほとんど見たことがありません。回転が可能な商品があるだけです。ピボット機能というのだそうです。ただし、当然ながら会社名のロゴが寝てしまいます。一方、世間はワイド画面の時代。仕事よりテレビや映画を見るためにパソコンを買うのか!! 縦長どころか、さらに横長の画面という流れのようです。
さて、先日グラフィックドライバーを最新に更新したとき、そのユーティリティソフトで表示を回転できる機能がありました。つまり90度回転するので、すべての文字が寝てしまいました。回転可能なディスプレイであれば問題なく使えるのですが、対応していないディスプレイを寝せたらどうなるか…。放熱の問題があるようです。熱は上に逃げるので、上に排熱スリットがあります。対応していないディスプレイを回転して使ったら、問題があるわけです。
それにしても、縦長が主流にならない理由は何なのでしょう。不安定そうに見えるから? パソコン本体が縦置きスリムも多いのだから、ディスプレイも縦長で問題ないでしょう? マウスの動く移動距離かな? 90度回転させただけですが、人間の手と腕の構造からして、机上で縦に大きく動かすのは、確かに大変かも。結局、ディスプレイはどんどん大きくなっていて、A4の用紙がおさまる高さのディスプレイが登場してきています。縦長ディスプレイは主流にならないまま、それで解決してしまうのでしょう。