ハンドルネームとブログ

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インターネット上で、自分のニックネーム(あだ名)のことを「ハンドル」といいますが、これを「ハンドルネーム」と書いたり、「HN」と略したりするサイトまであります。もちろん、「ハンドル」という言葉に、すでに「ネーム」の意味まで含まれているので、「馬から落馬する」や「頭痛が痛い」といった表現と同類になります。つまり「ニックネームネーム」や「あだ名名」という変なことになります。

しかしながら、「ハンドル」というと、車のステアリングのことにもなり、わかりにくい言葉でもあり、知っていても「ハンドルネーム」を使っているのかもしれません。和製英語だと思えばいいのでしょう。実際に、Googleで「"handle name"」を日本以外を含めて検索すると、14万件。少なすぎます。ほとんどが日本のサイトで使われていて、海外では使われない表現だということがわかります。

インターネットの用語が庶民で使われるには、言葉というのが重要です。Weblogが短くなりBlogとなり、日本では「ブログ」として広がりました。これもGoolgeで検索比較すると圧倒的にBlogまたはブログという単語が使われていることがわかります。WeblogだとWeb+Logでわかる人にはわかりやすいのですが、日本人には「ウェブ」も「ログ」もなじみがない単語(Webは基本単語なのに…)。「ブログ」という短くて新しい響きの単語がブームを後押ししたのかもしれません。

最近ブームとされるSNSはどうかというと、日本人はアルファベットの羅列は苦手です。日本語のページで検索したところ、mixiが1080万件、snsが1310万件。mixiがsnsに含まれる関係にあるので、いかにSNSという単語が浸透していないかを示していると思います。よく日本では、「日本電気株式会社(日電)」などのように略します。英語ではNECと頭文字をとります。この略したときの響きが悪いと覚えられません。「エヌイーシー」は何とかなっても、「エスエヌエス」はどうなんでしょう。かといって、「ソーシャルネットワーキングサイト」では、きっと普及しませんね。「mixiみたいなサイト」といった方が理解してくれる人が多いかもしれません。

人間が無意味な羅列を記憶できるのは7つが限界といわれています。カタカナも一つ一つは無意味な記号なので、この原則は当てはまるかもしれません。そういえば「ステアリング」「インターネット」「ホームページ」「アルファベット」「ハンドルネーム」とこの記事に出てきたカタカナは7文字以内ですね。「マイクロソフト」「ウインドウズ」は7文字。「マッキントッシュ」は8文字だから略して「マック」。「イエローマジックオーケストラ」は長すぎるから「ワイエムオー」……。

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