ACCS/ニュースリリース
「現在利用者」がインターネット利用者の9.6%との結果となり(2006年6月の調査では3.5%)、ファイル交換ソフト利用者の急増が明らかになりました。
ファイル共有ソフト関連でニュースなどで取り上げられたのは、初期のころがWinMXで、今はWinnyとなっています。ニュースなどで取り上げられて警察のチェックが強化されると、解析が進み匿名性がなくなるので、別のソフトに移行するということなのでしょうか。すでに今ではWinnyよりもLimewire/Cabos(ソフトは別ですが同じものを共有)の使用者の方が多いのです。せっかくマスコミがWinnyという固有名詞を使って繰り返し報道してきたのに、「ライムワイヤーやカボスなどのファイル共有ソフト」と言い換えなければならない日がそう遠くなくなっています。
話題の中心も最初は著作権問題だったのに、最近はもっぱら個人情報流出や機密情報漏洩で話題になっています。個人情報流出や機密情報漏洩は、共有したファイルに含まれるウイルスが、ハードディスク全体を共有の対象にしてしまうための現象なので、いかにウイルス対策ソフトなどのセキュリティ対策をしていないパソコンが多いかをあらわしていると思います。あるいはマイドキュメントを共有してしまうという人為的なミスなのでしょうか…。
海外に目を向けると、Winnyは日本国内独自のものだったので、WinMXのあとは、BitTorrent(ビットトレント)へ移行しているそうです。ブラウザのOperaでもその機能が含まれるように、本来アンダーグラウンドなものではないのですが、法律の違いなのか、考え方の違いなのか、行き交うファイルは様々です。ダウンロード数が多いファイルほどスピードが速くなるという仕組みも人気の一つのようです。
一方、YouTubeやニコニコ動画の登場で、ファイル共有が下火になっているという調査結果もあるようです。ダウンロードするタイムロスがないので、暇つぶしには最適かも。しかし、動画以外の音楽ファイルなどの共有は、依然としてファイル共有がおこなわれていると思います。
また、調査結果を眺めていて思ったのは、意外と専業主婦の利用が多いということです。専業主婦が使うパソコンからは、個人情報流出や機密情報漏洩はなさそうですから、今後も話題にはなりそうもありません。ただし、仕事を持ち帰った旦那様が、家族で共有しているパソコンを使って、個人情報流出や機密情報漏洩なんてことはありそうです。
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