MacBook AirのRemote Disc

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近くにあるマックやWindows機をMacBook AirのドライブとしてしまうRemote Discは、光学ドライブを排除したMacBook Airの苦肉の策のようにも思えるし、未来のコンピュータの姿にも思えます。まあ、アプリケーションのインストールディスクであれば、ディスクユーティリティでファイルにしてしまえば、似たようなことはできます。さらに外付けハードディスクなどに入れておくようにすれば、再インストールしたいときに箱からディスクを出す手間が減ります。

Remote Discのすごいと言われるところは、MacBook Airの起動ディスクもRemote Disc経由で可能だということでしょう。しかもワイヤレスです。ネットブートの一種だと思うのですが、このネットブートは、MacOS8時代からあるもの。システム環境設定の起動ディスクにもネットワーク起動が選択肢にあります。Ethernetコネクタがあれば、現行のマックでもネットブートは可能です。

東京大学のマックは、クライアント機のハードディスクすらなく、サーバーからデータをもらって起動しているそうです。東京大学のマック導入で、ネットブートの細かい修正がおこなわれたということで、そのフィードバックが今のマックに活かされているのでしょう。

全部のマックから光学ドライブを排除してしまったら、そもそもディスクの利用ができなくなりますが、アプリケーションもネットでダウンロード販売が普通になり、音楽や映画もネット経由という時代になれば、光学ドライブはフロッピーディスクドライブのように消えていくはずです。

ノートパソコンの中では、バッテリーの次に体積を占めている光学ドライブですから、これを排除できれば設計する側の自由度は飛躍的に増すのではないかと思います。バッテリーの形はリチウムポリマー蓄電池の登場で比較的自由にレイアウトできるようになりましたが、光学ドライブの形は決まっています。

私が使ってるIBM ThinkPad 560Xは、フロッピードライブは外付けで、CDドライブはなし。ネットワークにつながってしまえば、どちらも不要。その分、持ち運びに耐えうる程度の軽さとなっています。壊れそうな部品が一つでもなく、不安要素が減れば、持ち運びのストレスも減ります。10年以上使い続けています。

iBookも持っていますが、CDドライブを使うことはインストール時とCDの取り込みをすることくらい。MacBookも光学ドライブは外付けオプションにしてしまえばいいんですよね。SSDが現実的な容量と価格になったら、ぜひそうなってほしい。

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