ちょっと前まで、『クラウド』が注目のIT用語でしたが、このところ『ビッグデータ』が一般の報道でも使われるようになってきました。先日のネット選挙解禁で話題になった参議院議員選挙でも、ビッグデータを使った分析がおこなわれていました。
クラウドは、クラウドコンピューティングの略で、インターネットのサービスが雲の中にあるかのように、絵で描かれることが多かったため、いつしかクラウドと呼ばれるようになったそうです。
最近はスマートフォンや高速モバイルデータ通信などにより、端末にデータを置いておく必要がなくなりました。ネット上のサーバーに保存することにより、パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンなどから同じデータにアクセスすることができるようになりました。「USBメモリにコピーするのを忘れた...」というのはすでに過去のものです。
また、スマートフォンなどの普及は、SNSなどの書き込みが、以前の日記のようなものから、リアルタイム性を持つものになりました。また、位置情報を持つ投稿や写真がネット上に大量に蓄積されるようになります。
クラウド上にあるそれらの投稿や写真は、個別には無意味なものが多いです。しかし、目的を持って分析をすれば傾向が見えてきます。それらの分析をビジネスなどに利用しようという流れが、『ビッグデータ』という言葉で象徴されているわけです。
なお、『クラウド』も『ビッグデータ』も、きちんと定義された用語ではなく、意味があいまいで、流行り言葉のようなものかもしれません。
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