最近、13年前のPHPの自作プログラムを使う機会があり、10年以上前のものが少しの修正で動くことの驚きと、時代の移り変わりを感じました。レイアウトが罫線の太さを0にした表組み。今はネット環境もコンピュータも速いので、表組みの表示が遅いというデメリットは感じませんが、ソースを管理する自分自身はレトロ感に浸ってしまいました。
同時期、@homepageが終了になるということで、@niftyホームページサービスにデータ移行。ブログが登場する前の時代なので、一つ一つHTMLで書いていたデータです。一度、ローカルに転送してから、エディタでURLを一括修正後、再びアップロードしたのですが、当然、表組みレイアウト。見出しの背景ですら表組みで作っていました。
13年前といえば、だいたいホームページビルダーでHTMLを出力する作り方から、ブログに移行しようとしていたころ。ブログも流行りで終わると言われたものですが、企業サイトのニュースリソースなど、手軽に時系列で情報発信できるしくみは、今でも活用されています。当時、ブログそれ自体だけでなく、スタイルシートも注目されました。
ブログを自分で設置していると、ブログ以外でも、自然とスタイルシートを駆使するようになりました。表組みでレイアウトするのではなく、スタイルシートでレイアウト。一つのファイルを編集するだけで、関連するすべてのページが同じレイアウトになるのは非常に便利。自分にとってブログが登場したころが、スタイルシートを意識したサイト作りのへの過渡期でした。
Wikiはウィキペディア以外では普及しなかった印象です。独特の文法やシステムごとの方言が混乱のもと。そもそも構造化するほどの公開する情報がなかったのが普及しなかった要因かもしれません。一般ユーザーはブログで十分。あるいはホームページビルダーでせっせと作っている人も見かけます。そういうサイトのほうが内容は興味深いのですが...。
Facebookの登場以来、SNSでの情報発信が主流になりました。短文はSNS、長文はブログという住み分けもあるのですが、長文を書かないこととモバイルの普及がSNSを後押ししたのだと思います。蓄積させるに値しない情報はSNSなのですが、一般ユーザーはそれで十分なのかもしれません。究極はInstagram。文章はほとんどなし。
主流となる情報発信ツールは、時代の移り変わりがあります。HTMLからブログへというシステムの移り変わりにともなって、自分でレイアウトや色を設定していた時代からテンプレートを選択するだけ、あるいは選択することすらないというものも。見た目は閲覧者側にゆだねられ、発信する側は写真と文章だけ。モバイルの時代に適した姿かもしれません。
コメント